エアリスを幸せにしたい
エアリスを大好きな理由は今までもたくさん書いてきましたが。
要するに、よくある「守られる」ヒロインではないところが好きでした。
今でこそ個性的なヒロインは多々いますが、当時のRPGのヒロインといったら基本的に「姫」「さらわれる」「かよわい」「大人しい」といった守られるタイプのヒロインが多かった気がします。
そんな中でFF7の発表デザインを見て「ああ、また守られヒロインかな」と思いました。発表されたキャラの中では一番見た目は気に入っていましたが。
しかしゲームを始めるとおとなしそうな見た目と裏腹にエアリスは積極的。
ガンガン話しかけてくるし、行動力もあるし、ぜんぜん予想と違いました。
たとえばピンチに陥ってさらわれたとき。
マリンを守るためにさらわれたエアリスは「たすけて!」ではなくて「あの子無事だから!」と仲間を安心させようとします。
暗くなりそうな雰囲気のときも明るい未来を示せるエアリス。
物怖じせず、誰にでも同じ態度で振舞える強さを持っているエアリス。
ヒロインとしての資質は十分な上に、今までにないはつらつとした明るい強さを彼女は持っていました。
たったひとりで忘らるる都へ行って帰らぬ人となったときも「こわい、たすけにきてね」ではなく「わたしにまかせて」と言っています。
怖くなかったはずはないでしょう。
それでも、彼女はそうしたかった。
大切な人の、大切な人たちのために。
いつも誰よりも明るく笑って、その場に咲いた花のような存在だったエアリス。
彼女を好きな私が動かすクラウドは、彼女がいる時間が全てでした。
エアリスは死んではいけないキャラだったと思います。
彼女の死亡シーンはショックであり、名場面に選ばれるのも判る気がしますが、大怪我で終わらせることも出来たはずです。
テーマが命の尊さである以上、当時はそれは難しかったかもしれませんが。
エアリス以外敵も元気に勢ぞろいのコンピを見る限り、彼女が生きていても何の問題もないんじゃないかとおもいます。
幼くして父を殺され母とつかまり実験対象とされ。
逃げ出したものの母は死亡し、養母に育てられ。
タークスに追われ続ける日々の中、クラウドに出会い。
初めて広い世界に出て行って、たった2週間で死んでいったなんて。
正直悲劇のヒロイン、極まれりって感じの鬱ストーリーじゃないでしょうか。
どうしてこんなに救われないストーリーになったのか。
歴代ヒロインの中でも一番扱いが悪いんじゃないでしょうか。
フルリメイクをするなら、エアリスに19年前見れなかった明るい未来をプレゼントして欲しいです。